よくある質問

  • Q.
    慢性前立腺炎かなと思ったら、どこに受診したらよいのでしょう。
    A.

    慢性前立腺炎に限らず、前立腺の病気についてはお近く病院・クリニックの泌尿器科を受診してください。慢性前立腺炎の診断および医薬品、植物製剤、漢方薬による保険診療については、通常診療として対応できます。鍼治療、低強度体外衝撃波などの特殊な治療については、各施設のホームページなどをご参考にして受診してください。

  • Q.
    前立腺肥大症と慢性前立腺炎を併発することはありますか。
    A.

    これらの病気は併発することがあります。
    どちらも頻尿や排尿困難などの症状をきたすことがあるため、同様のお薬で治療されることもありますが、原因が異なりますので、生活指導やお薬でそれぞれ症状に見合った的確な治療を受ける必要があります。
    恥ずかしがらず、思い切って先生にご相談してください。

  • Q.
    前立腺炎や前立腺肥大症から癌になることはありますか。
    A.

    急性前立腺炎、慢性前立腺炎、前立腺肥大症は、いずれも良性疾患ですので、前立腺癌とは全く違う疾患です。高齢者ではこれらの良性疾患と前立腺癌が併存している可能性はありますが、これらの疾患と診断されでも、前立腺癌になる心配はありません。

  • Q.
    前立腺炎や前立腺肥大症でもPSA(前立腺特異抗原)は上昇しますか。
    A.

    急性前立腺炎、慢性前立腺炎、前立腺肥大症では、いずれも多かれ少なかれ、炎症や組織の肥大によりPSA(前立腺特異抗原)が上昇します。特に急性前立腺炎や慢性前立腺炎では、治療により炎症が軽快するとともにPSAが低下または正常化することも知られています。

  • Q.
    急性前立腺炎と慢性前立腺炎は、何がどのように違うのでしょうか。
    A.

    急性前立腺炎は正確には急性細菌性前立腺炎と呼ばれ、大腸菌などの腸内細菌が前立腺に侵入することによって起こる感染症です。排尿痛、頻尿、残尿感などの排尿症状とともに、入院治療を必要とするほどの高熱が出ることが特徴です。一方、慢性前立腺炎は、増悪と軽快をくりかえす排尿痛、残尿感などの慢性的な排尿症状が特徴で、高熱が出ることはありません。慢性前立腺炎では、排尿症状以外にも会陰部痛、下腹部痛、大腿部痛、うつ症状など、さまざまな症状が見られるため、感染や炎症以外にもさまざまな要因が関与している可能性があるといわれています。

  • Q.
    急性前立腺炎から慢性前立腺炎になることはありますか。またその逆はどうですか。
    A.

    急性細菌性前立腺炎が十分に治療されてないと、前立腺に細菌が居残り慢性前立腺炎に移行してしまうことがあります。このようなタイプの慢性前立腺炎は、再び急性細菌性前立腺炎として発熱などの症状とともに再燃することもあります。慢性前立腺炎には細菌感染をともなう場合とそうでない場合がありますが、細菌感染をともなわない場合には急性細菌性前立腺炎に移行することはないと考えられます。