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前立腺を学ぼう 働き盛りの男性と前立腺の病気前立腺を学ぼう 働き盛りの男性と前立腺の病気

泌尿器科の主な病気泌尿器科の主な病気

泌尿器科の病気には、膀胱の出口にある前立腺が加齢とともに肥大して尿道を圧迫、排尿障害を起こす前立腺肥大症や前立腺がんが良く知られています。
しかし、前立腺炎も頻度が高く、前立腺肥大症やがんよりも若い年齢層に多くみられるのが特徴的です。
前立腺炎には、急性と慢性があります。また、原因によって、細菌性と非細菌性に分けられます。
これらの中で最も多くの患者さんを悩ませているのが、慢性非細菌性前立腺炎です。
このホームページでは、この病気を中心にお話しを進めていきます。

前立腺とは

前立腺は男性生殖器の1つで、膀胱の出口にあり、その中を尿道が通っています。
前立腺から分泌される前立腺液は精子に栄養を与えます。
前立腺は若いときにはクルミほどの大きさですが、加齢とともに大きくなります。
前立腺によくみられる病気としては前立腺肥大症、前立腺がん、前立腺炎の3つがあります。

前立腺肥大症

膀胱の出口にある前立腺が肥大して尿道を圧迫し排尿障害を起こす病気です。
前立腺は50歳以降から肥大して大きくなりますが、肥大する原因はまだわかっていません。
症状はさまざまですが、代表的な症状としては次のようなものがあります。

  • 尿が出にくくなり残尿感を感じます。
  • 膀胱が完全に空にならないのでトイレに行く回数が多くなります(頻尿)
  • 夜中に何度もトイレに行くために起きます(夜間頻尿)
  • 急にトイレに行きたくなり、もれそうになります(尿意切迫感)

症状が進むと尿意をもよおしても尿が出なかったり、排尿の途中で尿がとぎれたりすることもあります。
さらに症状が進むと尿がまったくでなくなります。
症状が軽度なら経過観察だけを行う場合もありますが、症状が強くなってきたり、排尿状態がよくない場合には薬物療法や手術療法が必要になります。

前立腺癌

男性生殖器の1つである前立腺にがんが発生する病気です。
年をとるほど罹患率が高くなるがんの一種です。
他のがんと同じように早期の前立腺がんに特有の症状はありません。
進行すると骨に転移しやすく、腰痛などで偶然に骨の検査を受けて前立腺がんが発見されることがあります。
腫瘍マーカーとして前立腺特有のPSA値の上昇がみられます。
※PSA値:前立腺の上皮細胞がつくる糖たんぱく質

慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群(CP/CPPS)

  • 前立腺炎の中で最も多いのが慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群です。
  • 長時間にわたるデスクワーク(座位姿勢)で骨盤内の血の巡りが悪くなっている(血流うっ帯)ことが大きな危険因子と考えられています。
  • 精神的なストレスも危険因子となります。
  • 前立腺肥大症や前立腺がんと異なり比較的若い働き盛りの男性に多いのが特徴です。
  • 会陰部(陰のうと肛門の間)や陰茎などの痛みを中心に排尿障害など多彩な症状を示し、患者さんは不快な思いをすることが少なくありません。

※CP : (Chronic prostatitis)慢性前立腺炎
CPPS : (Chronic pelvic pain syndrome)骨盤内疼痛症候群

細菌性前立腺炎

大腸菌などによって起こる細菌性前立腺炎は急性と慢性に別れ、急性細菌性前立腺炎は悪寒をともなう発熱、排尿痛、全身倦怠で急激に発症します。
慢性細菌性前立腺炎は急性の慢性化したものと考えられていますが、感染の経緯が明確でない場合もあります。

細菌性前立腺炎では一時的にPSA値が上昇します。

細菌などが尿道を逆行して前立腺に侵入し炎症が生じる病気です。
同時に膀胱炎を併発することも少なくありません。